がん診療連携拠点病院

北見赤十字病院院長 吉田茂夫

 北見赤十字病院長の吉田でございます。

 私も含めて多くの人は元気で、長生きすることを望んでおります。しかし「生老病死」という人には避けられない事柄があります。当院においても、これらのことに対して様々な対応をしてきています。

 そのひとつに「がん」という病(やまい)に対する診断と治療があります。当院は地域がん拠点病院として、増加するがん患者さんに対して、最も適切な医療を提供しようとハード・ソフト面の充実に日々努力しております。

 現在最先端の診断・治療から緩和医療、そして患者さんや家族の心のケアーまで幅広く取り組んでおります。特に当院は広大な面積を占めるオホーツク三次医療圏のセンター病院として位置づけられており、がん等の悪性腫瘍疾患を有する患者さんにとって体調の悪い中、長い移動を行うことは想像以上に負担が大きくなることも考え、地域の開業医の先生方と連携を取り、地域完結型のがん診療を行えるよう、これからも関係者の皆様と一緒に日々努力してまいりたいと思っております。

 このページでは、がん診療連携拠点病院としての当院の取り組みを地域の皆様に知っていただくために開設いたしました。様々な情報を今後も掲載して参りたいと考えておりますので、お気づきの点などございましたらご意見などいただけますと幸いです。


地域がん診療連携拠点病院とは?

当院は地域がん診療連携拠点病院です

 平成17年、地域がん診療連携拠点病院として厚生労働省から指定を受けております。
 がん診療連携拠点病院とは、全国どこでも質の高いがん医療を提供することができるよう、がん医療の均てん化を目標とする「第3次対がん10か年総合戦略」等に基づき、厚生労働省が整備を進めているものです。北海道には現在、都道府県がん診療連携拠点病院1件と20件の地域がん診療連携拠点病院が指定されておりますが、北網・遠紋地区には当院のみが指定されています。

がん相談支援センター

  当院は地域がん診療連携拠点病院の指定を受け、がん相談支援センターを開設いたしました。当院だけでなく、地域でのがん診療に協力させていただきたいと考えています。 そこで、がん相談支援センターでは患者様、ご家族様、地域住民の皆様からの“がん”に関するご相談をお受けし、専門の相談員が治療内容の不安や生活の不安などについて無料で相談を受け、問題解決のお手伝いをさせていただきます。

例えば、このような相談をお受けします。

  • “がん”と告知されたが、この気持ちを誰にも話せない
  • 先生にいろいろ“がん”について話を聞きたいが忙しそうで聞けない
  • 診断や治療についてもっと詳しく知りたい
  • 医療費がいくらかかるか心配
  • 退院後の療養先について不安
  • セカンドオピニオンをしてくれる病院を知りたい など

利用方法

  • 相談日 :月曜日〜金曜日(祝祭日を除く)
  • 受付時間:8時30分〜17時05分
  • 相談対象:がん患者様・ご家族様・地域の方など、当院の患者様・ご家族様に限らずどなたからのご相談でもお受けします。
  • 相談場所:がん相談支援センター(北館2階 医療相談室内)
  • 相談料金:無料
  • 電話番号:0157-24-3115(内線2200)
  • F A X  :0157-22-3339
  • E-mail :お問合せのページよりご送信ください。

 ※原則、電話・Emailにて面接のご予約をお願いいたします。

 ※直接お越し頂いても構いませんが、お待ちいただく場合もありますのでご了承ください。

がんサロン「ほほえみ」

がんサロン ほほえみのご案内

 北見赤十字病院では、がん患者さんやご家族の交流の場として、がんサロンを平成21年2月18日より開設しております。がん患者さんやご家族が抱えている不安や悩み、病気を通じて経験したことなどについて、お茶でも飲みながら皆さんと一緒にお話しませんか。

 サロンには、医療スタッフも一緒に参加させていただきます。

開 催 日:毎月第3水曜日 14時~16時まで(当日が病院休診日の場合は第4水曜日)

場   所:北見赤十字病院 本館3階 特別会議室

参 加 費:無料

申 込 み:不要 当日直接会場にお越し下さい。

スタッフ:ソーシャルワーカー など

お問合せ:がん相談支援センター 0157-24-3115(内線2200)

闘病記 投稿募集について

 ほほえみ通信では、皆さんからの体験記を募集しています。

 この募集は、ほほえみ通信に皆さんからいただいた闘病記を掲載することで、同じような思いをもたれている方への文章によるピア・サポートを行うことを目的としています。 
 投稿の詳細については、投稿要領をご覧下さい。

北見赤十字病院がんサロンほほえみ 「ほほえみ通信」投稿要領

がんサロンほほえみ通信

最新記事

第118号 2019.01.23発行


がんサロン紹介記事

ウィッグ・下着 相談 試着会

医療用ウィッグ、乳がん術後下着・ケア用品の相談・試着会の開催

 患者様が安心して治療に専念し、また、治療後に安心して療養生活が送れるよう、医療用ウィッグと乳がん術後下着・ケア用品の相談・試着会を行います。

 カタログだけでなく、実物を用意しておりますので、お手にとってみてお試し下さい。 当院の患者様だけでなく、どなたでもご参加いただけます。

日時偶数月第2水曜日 13時~16時まで
場所

北見赤十字病院 北館3階 大会議室

(申込みはありませんので、直接会場までお越し下さい)

参加予定業者
  • リプロ《乳がん術後補正下着》旭川
  • シャルレ《乳がん術後補正下着》北見
  • フォンテーヌ(アデランス)《ウィッグ》札幌
  • メディマルスマイル(光洋)《ウイッグ》北見
  • ティーアンドケー《口腔ケア》札幌

 相談・試着会は、患者さまが気軽に医療用ウィッグや補正下着やケア用品を試着・選択出来るような場所を提供することを目的としています。

 当院が特定の業者を支持・斡旋するものではございませんので、相談・試着会で起こったトラブルなどについて一切の責任は負いかねますのでご了承下さい。


がん化学療法

がん化学療法とは?

 「がん」と「抗がん剤治療」がどのようなものかということや、代表的な「抗がん剤の副作用」とその具体的な「対策」について紹介します。
詳しくは、
「独立行政法人国立がんセンター がん対策情報センター がん情報サービス 化学療法全般について」をご覧ください。
↓↓↓

がん化学療法委員会の取り組み(管理体制について)

 患者さまに提供する化学療法が適切なものか審議するため、多種職で構成している委員会を定期的に開催しております。 委員会のメンバーは、下記の一覧です。ご参照ください。 その中でも目を引くのが、日本臨床腫瘍学会のがん薬物療法専門医です。 平成26年2月の時点で北海道には43名しかおらず、その中でも道東には当院の医師1名だけの状況です。 委員会で審議している内容は、化学療法の新規レジメン(がん治療で、投与する薬剤の種類や量、期間、手順などを時系列で示した計画書)の最終審査と承認。中止レジメンの報告。 入院化学療法、外来化学療法の件数と患者数の動向報告。新規薬剤に関する情報提供などを主に行っています。 また、化学療法に関する医療従事者向けの勉強会を企画・開催し、地域の医療従事者の知識向上を図っております。

 診療科・部門専門医・指導医等
 委員長腫瘍内科部長日本消化器病学会専門医
日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 
日本内科学会専門医
副委員長第二外科部長日本胸部外科学会・日本呼吸器外科学会認定呼吸器外科専門医
日本消化器外科学会専門医
日本外科学会専門医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
副委員長薬剤部長日本病院薬剤師会がん薬物療法認定薬剤師
日本緩和医療薬学会緩和薬物療法認定薬剤師 
委員(医師)耳鼻咽喉科部長日本耳鼻咽喉科学会 認定専門医
頭頸部がん専門医制度 暫定指導医
日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
委員(医師)第一内科・総合診療科部長日本内科学会総合内科専門医
日本内科学会認定内科医・指導医
日本血液学会認定血液専門医・指導医
日本輸血・細胞治療学会認定医
日本プライマリ・ケア連合学会認定プライマリ・ケア認定医
日本臨床腫瘍学会暫定指導医
委員(医師)第二産婦人科部長日本産科婦人科学会産婦人科専門医
母体保護法指定医
委員(医師)第二泌尿器科部長日本泌尿器科学会認定専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本泌尿器科学会 日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定
日本内視鏡外科学会泌尿器科領域技術認定(泌尿器腹腔鏡)
委員(看護師)看護師長がん看護専門看護師
委員(看護師)看護係長がん化学療法看護認定看護師
委員(看護師)看護係長がん化学療法看護認定看護師
委員(薬剤師)製剤係長日本病院薬剤師会がん薬物療法認定薬剤師
日本薬剤師研修センター研修認定薬剤師
委員(事務)医事課主事 
事務局がん対策推進室主事 

専門職種人員の比較(平成24年現在)

 化学療法に携わるメディカルスタッフにはがん看護専門看護師、各認定看護師、認定薬剤師がおります。 北海道のがん診療連携拠点病院と比較をしても引けを取らない人数のスタッフが皆様のがん化学療法治療を支援させていただいています。

 がん薬物
療法専門医
がん看護
専門看護師
がん化学療法
看護認定看護師
乳がん看護
認定看護師
がん専門
薬剤師
がん薬物療法
認定薬剤師
北見赤十字病院123102
A病院211044
B病院102001
C病院101003
D病院602012
E病院112022
F病院023001
G病院012110
H病院623023
I病院102001
J病院002201
K病院000101
L病院002002
M病院001000
N病院002003
O病院101002
P病院302110
Q病院000001
R病院001100
S病院001111
T病院002101

化学療法自己管理手帳について

 当院では点滴抗がん剤治療を受ける方に、自己管理手帳をお渡ししています。
 この手帳には、日常生活における注意点や対処方法、緊急連絡先、相談窓口について記載してあります。そのほか、毎日の体調や症状、治療の予定などを記載することができます。
 治療を継続していくために、患者さまご自身の自己管理がとても大切になりますので、毎日の症状を受診時に伝えましょう。そして症状を軽減するために、患者さまと医師・看護師・薬剤師などの医療スタッフ皆で治療を継続できるようにサポートさせていただきます。

化学療法手帳

外来化学療法センターについて

 新しい有効な抗がん剤の開発や副作用対策の進歩により、外来で化学療法治療が受けられるようになり、入院治療から 外来治療への移行が進んでおります。新病院の外来化学療法センターにはベッド20床、リクライニングチェアー5台があります。専従の看護師も常勤しており、TVを見ながら安心して治療を受けていただける設備になっております。

臨床試験

 ここでは、当院で行っている・行っていた化学療法に関する臨床試験についてご紹介いたします。

2011年度

議題名実施場所予定
対象者数
期間
HER2陽性・測定可能病変を有する進行再発胃癌に対するTS-1+CDDP+Trastuzumab(SPT)3週間サイクル併用療法 第Ⅱ相試験(HERBIS)消化器内科50例(当院数例)試験期間4年
登録期間2年
慢性肝炎・肝硬変・肝癌の病態解明と各病態およびとし形態別で求められる医療を考慮したクリティカルパスモデルの開発のための研究消化器内科設定はない承認日~
2014年3月31日
新たにPhiladeiphia染色体陽性慢性骨髄性白血病と診断された患者を対象とした、日本人でのダサチニブの有効性を検討する多施設共同第Ⅱ相臨床試験内科1~2名臨床試験参加日~
2013.6月30日

2012年

議題名実施場所予定
対象者数
期間
中等度催吐性抗悪性腫瘍薬(MEC)投与症例に対するパロノセトロンによるステロイド減量の検討消化器内科300例
(当院
承認日~
2013年3月31日
トラスツズマブを含む初回化学療法に不応のHER2過剰発現を有する治癒切除不能進行・再発胃癌に対するトラスツズマブ/イリノテカン併用療法の第Ⅱ相試験消化器内科60例
(当院4~5例)
承認日~
2016年3月8日
再発危険因子を有するStageⅡ大腸癌に対するUFT/LV療法の臨床的有用性に関する研究外科A群B群1720例
C群D群1100例
承認日~
2020年4月
大腸癌腹腔鏡下手術における成分栄養剤(エレンタール配合内容剤)を用いた周術期栄養管理が術後回復に与える影響についての多施設共同研究外科コントロール群50例
成分栄養剤群50例
承認日~
2013年3月31日
切除不能大腸癌1次治療におけるTS-1、irinotecan,bevacizumab併用療法の有用性を検証する臨床第Ⅲ相試験消化器内科450例(各郡225例)
当院15例予定
承認日~
2018年5月
StageⅢ結腸癌(直腸S状部癌を含む)RO切除後の術後補助化学療法としてのオキサリプラチン併用療法の多施設共同第Ⅱ相臨床試験[2010年10月承認試験:期間延長]消化器内科270例2010年9月~
2013年3月31日
追跡5年
肝細胞癌患者を対象とした5-FU+ソラフェニブ併用療法の臨床第Ⅱ相試験非対照探索的臨床試験消化器内科98例承認日~
2015年8月14日

2013年

議題名実施場所予定
対象者数
期間
婦人科がんTC(CADCA+PTX)療法に対するパロノセトロンによるステロイド減量に関する第Ⅱ相試験産婦人科初回TC療法を受ける
婦人科がん患者
承認日~
2014年3月31日
新たにPhiladelphia染色体陽性慢性骨髄性白血病慢性期と診断された患者を対象とした、ニロチニブ(タシグナ)の有効性、安全性を検討する多施設共同第Ⅱ相臨床試験、および、FRET解析による治療効果予測の有用性に関する検討内科・
総合診療科
40例承認日~
2016年12月31日
ゲムシタビン投与膵がん患者における悪液質発症および進行に対する六君子湯の抑制効果-無作為化第Ⅱ相比較試験(2012.06承認済み)消化器内科各郡20例  計40例
当院3例前後
登録期間:2015年3月まで
調査期間:2016年6月
追跡:登録終了後1年間
閉経後ホルモン感受性早期乳癌におけるアロマターゼ阻害剤の効果と予後に関与する生物学的および宿主要因の探索外科200例
当院10例
承認日~2023年5月31日
(登録2018年5月31日まで)

 臨床試験とは何か? 詳しくは、
「独立行政法人国立がんセンター がん対策情報センター がん情報サービス 臨床試験(治験)とは何かを知りたい方へ」をご覧ください。
↓↓↓

高精度放射線治療

放射線治療とは

 北見赤十字病院でおこなっている放射線治療は、外部照射治療と呼ばれるものです。リニアックという装置を用い、体外から放射線を病巣部に当てる治療です。

放射線治療はここ20年くらいの間に長足の進歩をとげました。

治らなかったがんが治るようになりました。

放射線診断部長 有本 卓郎

● 肺がん

 肺がん(非小細胞肺がん)T1T2a(5cm以下)N0は、治癒率90%に(20年前には20%以下)。5-8回の自宅からの通院治療で可能になりました。合併症が多く手術が危ない高齢者では、まず最初に選ばれるべき治療です。

● 頭頸部がん

 食べる/話す/唱う、がんになることで大事な機能を失わない治療が可能です、頭頸部がんの抗がん剤併用放射線治療が進化し90%で機能を保てるようになりました。

● 食道がん

 食べる楽しみは残したい、食道がんの抗がん剤併用放射線治療の成績が従来の手術療法と変わらぬ治癒率を得られるようになりました。

● 前立腺がん

 前立腺がんは、6回の自宅からの通院で95%治るようになりました。

● 膀胱がん

 膀胱癌も、温存手術の困難なT3/4浸潤がんが、80%以上治るようになりました。

● 直腸がん、甲状腺がん

 直腸がん、甲状腺がんの術後再発も80-90%で再発した局所は治せるようになりました。

治療の進歩と背景

書いている本人も20年前には想像できなかった進歩です。背景には次の事があります。

1)放射線物理学の進歩と精度の向上

 狙った場所をピンポイントに、正確に、呼吸運動していても狙えるようになりました。膀胱や直腸のように毎日動く壁も、正確に狙って治療できるようになりました。

2)がんの性質が分かってきた

 相手の性質を見極めた上で、強力な電磁ビームである放射線を、時には大砲のように(少数分割治療)、時には機関銃のように(1日多数回治療)使い分けることで、安全で決定力のある治療が出来るようになりました。数カ所のがんを同時に大砲で攻撃できる方法も開発されました。前立腺がん、直腸がん、肺がんは少数回の”大砲”治療、頭頸部がん(咽頭、喉頭,舌など)、子宮がん、膀胱癌、食道がんなどは1日2回以上連続30回の”機関銃”治療。がん細胞の増殖の速さや、うたれ強さ(抵抗力)によって変えて行きます。さらに、難しく言うと、遺伝子変異が積み重なって出来るがん(肺腺癌、直腸大腸がん、前立腺がん)と遺伝子の働きを調節するDNAの狂い(メチル化など)で生じるがん(epigenetic cancer、頭頸部、膀胱、子宮、食道)など、それぞれのスピードや抵抗性のちがいが、がんの成り立ちの違いに由来する可能性もあり興味深いです。

3)抗がん剤、分子標的剤の進歩、画像診断の進歩、組み合わせ

 がん細胞だけを死滅させて正常な細胞は傷つけない、いまも昔も変わらないがん治療の理想です。抗がん剤もその方向に進化してきています。(がん細胞が、その増殖を依存している)特定の遺伝子だけを攻撃する、分子標的剤というのはそういう意味です。比較的副作用少なく、効けば2年くらいはがんを制御できる薬剤が多数開発されてきました。効果の持続性と確実性の点で改良の余地が残ります。が、さらに進歩中です。より決定力の高いピンポイント放射線治療との組み合わせで、進行がんの長期らくちん制御が出来るようになってきました(肺がん、乳がん、胃がん、大腸直腸がん、肝がん、子宮体がんなど)。
 PETをはじめとするがんを眼で見える形にする画像技術の進歩は、直接放射線治療のねらい付け、精度向上、効果判定に役立っています。これらなしでは出来ない治療のインフラです。

さらに進行したIV期がんへの核医学治療にむけて

 PET/CTは、がんの所在と大きさを教えてくれます。身体中にいくつあっても、5mm以上の塊なら心臓の裏側でも脊髄腔のなかでもがんの所在をとらえて画面上に描写します。こんなにがんの所在がよくわかるなら、このがんに集まる薬剤にミサイルを仕込んでやれば、というのは素人でも考えつくことです。PET薬剤に数ミリの距離だけとぶ放射性物質をくっつけてたくさんある転移巣を一気に死滅させる治療も開発中です。甲状腺がん肺転移、悪性リンパ腫、前立腺がん骨転移、消化器神経内分泌がん転移などで効果が確認されています。こちらも力を入れて推進中です。
 北見赤十字病院はその先端を走ってきました。

北見赤十字病院でおこなっている高精度放射線治療

  • 3次元原体照射  :多数の異なる方向より病巣の形状に合わせた照射を行います。
  • 画像誘導放射線治療:画像情報をもとに照射直前に治療部位の位置を確認・修正し正確に治療を行う技術です。
  • 定位放射線治療  :病巣部に高線量の放射線を3次元的に多方向から集中させる治療です。
  • 強度変調放射線治療:必要な領域と、守りたい領域を考慮した適切な治療を可能にする治療法です。

定位放射線治療、治療例

定位放射線治療実績(件数)

 2013年2014年2015年2016年2017年

23

25162714
体幹部3435293917
総計57604566 31

強度変調放射線治療(件数)

 2013年2014年2015年2016年2017年
IMRT(前立腺)1730
IMRT(頭頸部)53743
IMRT(その他の部位)52037
総計1074 110

放射線治療の流れ

①診察

放射線治療医が、病巣の広がりや体の状態をもとに今後の治療につき検討します。

②治療計画

CTを撮影後、3次元治療計画装置を用い、がんや正常組織の位置を正確に把握し、どのように照射をするか計画します。
部位によっては、正確に放射線を当てるために固定具(シェル)を作成します。

③放射線の照射

身体(固定具)につけたしるしをもとに、確認画像を撮影し照射を行います。
一回の治療時間は、治療室に入室してから10分から15分程度ですが、実際に放射線が照射されている時間は1分から2分です。
治療期間は病態により異なりますが、1週間から2か月程度です。

④経過観察

治療終了後も治療効果・副作用などを調べるため定期的な受診が必要です。

副作用

 治療中、下記のような副作用が出現する場合がありますが、お気軽にご相談ください。

皮 膚 炎:照射部位の皮膚が、紅斑・乾燥・脱毛することがあります。治療終了後、数か月で回復します。皮膚への刺激は避けてください。

粘 膜 炎:治療開始後、2週間ぐらいから照射部位の粘膜に発赤・紅斑・粘膜びらん、疼痛の現れることがあります。治療終了後、数か月で回復しますが刺激をさけ清潔を保ってください。

放射線宿酔:放射線治療を開始して比較的早い時期におこることがあります。倦怠感、食欲不振、吐き気、嘔吐、微熱などの全身症状です。眠気が出現したり、においに敏感になることもあります。
1週間以内に消失する事が多いですが、症状の出現や程度は個人差が大きいです。

消化器症状:腹部から骨盤の治療では、消化器症状(軟便・下痢・腹痛・悪心・嘔吐・食欲不振)の出る場合があります。治療終了後治まりますが、消化の悪いものや刺激物は避けてください。

治療実績

照射部位別、治療数です。

 2013年2014年2015年2016年2017年
咽頭・耳下腺・口唇・舌・口腔底・口蓋2015151519
喉頭・鼻腔・中耳24122312
食道・胃19171415
小腸・直腸・肛門16111213
肝胆膵
肺・縦隔4346323330
145121116144142
皮膚12
乳房8287859779
女性生殖器(子宮)2521171614
男性生殖器(前立腺)3029313630
腎臓・膀胱1115
脳・脊髄・眼6971577457
甲状腺・内分泌腺
リンパ組織・造血組織117898184105
その他
総計620543511558523

他施設さまからの紹介人数です。

 2013年2014年2015年2016年2017年
他施設依頼)139113117115110 

スタッフ

  • 医 師     2名 (放射線治療専門医1名)
  • 診療放射線技師 3名 (放射線治療専門技師・品質管理士1名)
  • 看護師     2名
  • 事務職員    1名​

緩和ケアについて

緩和ケアとは?

がん医療における緩和ケアとは、がんに伴う体と心の痛みを和らげ、生活やその人らしさを大切にする考え方です。
詳しくは、「独立行政法人 国立がんセンター がん対策情報センター がん情報サービス 緩和ケア」をご覧ください。

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北見赤十字病院緩和ケア 運営規程(緩和ケア委員会)

理 念

患者さんやご家族の抱える「からだ」や「こころ」の苦痛が和らぎ、その人 らしく生活をおくれるようケアします

基本方針

・がんに対する治癒や延命を目的とした治療ではなく、がんに伴う、身体的・ 精神的苦痛や、不快な症状を緩和するためのケアを行います。

・医師、看護師はもちろん、薬剤師、ソーシャルワーカー、臨床心理士、栄養 士、リハビリテーションスタッフ、ボランティアといった多職種で連携し、 患者さんやご家族を支援します。

・患者さんやご家族に寄り添い、意思を尊重しながら、最期までその人らしく 過ごせるよう支援します。

・患者さんやご家族が住み慣れた自宅、地域へ戻り、生活をおくれるよう支援 します。

当院の緩和ケアチームの紹介

緩和ケア医(身体症状)(精神症状)、がん看護専門看護師、緩和ケア認定看護師、がん性疼痛看護認定看護師、乳がん看護認定看護師、化学療法看護認定看護師、関連病棟リンクナース、がん薬物療法認定薬剤師、緩和薬剤療法認定薬剤師、臨床心理士、ソーシャルワーカー、理学療法士、作業療法士で構成されています。
がんの痛みとは体の痛みは勿論、心の痛みなど患者さまによって様々です。 そんな痛み・悩みを、様々な職種が集まったこのチームで支援させていただければ幸いです。

オピオイド換算表

緩和ケア研修会とは?

 がんと診断された時から緩和ケアが受けられるように、がん診療連携拠点病院の指定要件の1つとして、がん診療に携わる医師を対象とし緩和ケアの基本的な知識・技術・態度について学ぶ研修会を開催することが、義務づけられています。
当院でも平成21年度から毎年開催しており、研修を受けた地域の先生方も沢山いらっしゃいます。
 当院在籍中の医師の一覧と、道内で緩和ケア研修会を受講された先生の一覧をご紹介します。

北見赤十字病院 緩和ケア研修会受講修了者名簿

平成30年度に当院に在籍中の医師

内科

修了者番号氏名研修先修了年月日
第 北-0302栗田 崇史帯広厚生病院21.08.02
第 北-0781吉田 知恵北見赤十字病院22.06.26
第 北-2720号永嶋 貴博北見赤十字病院27.05.24
第 北-2888号横山 あい市立旭川病院27.09.06
第 北-3527号吉田 茂夫北見赤十字病院28.07.18
第 北-3522号島田 幸輝北見赤十字病院28.07.18
第 北-4386号菅原 正成北見赤十字病院29.07.16
第 北-4345号木村 弘幸市立旭川病院29.07.06
第 北-4383号桑原 咲北見赤十字病院29.07.16

神経精神科

修了者番号氏名研修先修了年月日
第 北-4635号嶋田 進一郎市立函館病院30.07.07
第 北-4636号早坂 郁市立函館病院30.07.07
第 北-4749号柏木 智則北見赤十字病院30.10.21

消化器内科

修了者番号氏名研修先修了年月日
第 北-0764上林 実北見赤十字病院22.06.26
第 北-1677号江平 宣起北見赤十字病院24.06.17
第 北-1698号水島 健北見赤十字病院24.06.17
第 北-2762号佐藤 史幸北海道大学病院27.06.28
第 北-4746号青山 慶哉北見赤十字病院30.10.21
第 北-4750号齋藤 里佳北見赤十字病院30.10.21

腫瘍内科

修了者番号氏名研修先修了年月日
第 北-1287号岩永 一郎北見赤十字病院23.06.19

小児科

修了者番号氏名研修先修了年月日
第 北-3520号佐藤 智信北見赤十字病院28.07.18
第 北-3779号平松 泰好帯広厚生病院28.11.06

外科

修了者番号氏名研修先修了年月日
第 北-1296号新関 浩人北見赤十字病院23.06.19
第 北-1279号京極 典憲王子総合病院23.06.19
第 北-1645号上村 志臣恵佑会札幌病院24.03.11
第 北-1697号松永 明宏北見赤十字病院24.06.17
第 北-2075号宮谷内 健吾北見赤十字病院25.06.16
第 北-2499号新田 健雄北見赤十字病院26.08.10
第 北-2713号池田 淳一北見赤十字病院27.05.24
第 北-4381号石堂 敬太北見赤十字病院29.07.16
第 北-4753号須永 道明北見赤十字病院30.10.21

整形外科

修了者番号氏名研修先修了年月日
第 北-3515号水谷 幸三郎旭川医科大学29.03.05
第 北-4114号奥原 一貴旭川医科大学29.03.05

形成外科

修了者番号氏名研修先修了年月日
第 北-1695号藤井 暁北見赤十字病院24.06.17
第 北-3519号齋藤 孝祐北見赤十字病院28.07.18

脳神経外科

修了者番号氏名研修先修了年月日
第 北-4387号髙杉 和雄北見赤十字病院29.07.16

泌尿器科

修了者番号氏名研修先修了年月日
第 北-0777藤井 敬三北見赤十字病院22.06.26
第 北-1218号安住 誠北海道がんセンター23.05.15
第 北-2135号小林 進旭川医科大学25.09.08

産婦人科

修了者番号氏名研修先修了年月日
第 北-1290号金 美善北見赤十字病院23.06.19
第 北-1298号水沼 正弘北見赤十字病院23.06.19
第 北-1336号根岸 秀明市立函館病院23.05.13
第 北-3005号柏木 葉月札幌医科大学27.10.04
第 北-3021号新開 翔太日鋼記念病院27.10.25

頭頸部・耳鼻咽喉科

修了者番号氏名研修先修了年月日
第 北-0783和田 哲治北見赤十字病院22.06.26
第 北-2443号石田 芳也北見赤十字病院26.08.10
第 北-2772号河野 通久旭川厚生病院27.07.05

放射線科

修了者番号氏名研修先修了年月日
第 北-0762有本 卓郎北見赤十字病院22.06.26
第230022号中野 覚香川大学医学部附属病院23.11.20
第 北-2451号山崎 彰北見赤十字病院26.08.10

麻酔科

修了者番号氏名研修先修了年月日
第 北-1903号新田 麻子NTT東日本札幌病院24.10.14
第 北-2250号岡崎 加代子砂川市立病院25.10.20
第 北-2889号横山 竜也市立旭川病院28.06.29

緩和ケア内科

修了者番号氏名研修先修了年月日
第0150号木元 道雄平成20年度緩和ケアの基本教育に関する指導者研修会20.12.28
第103号島田 瑠奈名古屋第一赤十字病院25.08.25

歯科口腔外科

修了者番号氏名研修先修了年月日
第 北-2712号阿部 貴洋北見赤十字病院27.05.24
第 北-2719号辻 学北見赤十字病院27.05.24

研修医

修了者番号氏名研修先修了年月日
第 北-4747号沖 尚彦北見赤十字病院30.10.21
第 北-4748号楫山 健太北見赤十字病院30.10.21
第 北-4751号笹井 謙吾北見赤十字病院30.10.21
第 北-4754号田中 亮圭北見赤十字病院30.10.21
第 北-4756号野村 朝子北見赤十字病院30.10.21
第 北-4757号藤木 佑斗北見赤十字病院30.10.21

道内緩和ケア研修会修了者一覧は下記、北海道のHPの『がん診療連携拠点病院等が主催する緩和ケア研修会修了者名簿』をご覧下さい。

がん医療従事者の各種研修のお知らせ

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現在募集中の講座はございません

院内がん登録

院内がん登録とは?

 院内がん登録とは、当院でがんの診断や治療を受けた患者様や他院でがんと診断され当院へ紹介となり、がんに対する治療を行った患者様について、がんの診断・治療・予後に関する情報を登録・収集する仕組みのことをいいます。当院では、2007年1月より院内がん登録を開始し、現在では年間約1,300件を登録しています。

 院内がん登録の目的は、当院におけるがん診療の実態を把握し、がん診療の質を向上させるとともに、がん患者様やそのご家族への支援に役立てることです。毎年、登録したデータは、国立がん研究センター がん対策情報センターが実施する院内がん登録全国集計に提供され、我が国のがん対策の基礎データとして活用されています。また、北海道の地域がん登録事業にも参加しており、がんの罹患状況等において北海道のがん対策にも協力しております。

北見赤十字病院 院内がん登録統計(2011年症例全国集計より

院内がん登録全国集計結果については[こちら]を参照ください。

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